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退職書類の郵送方法 封筒の書き方・入れ方・送付状マナーを解説

退職書類の郵送方法 封筒の書き方・入れ方・送付状マナーを解説

やむを得ない事情により、退職書類を手渡しではなく郵送で提出するケースは少なくありません。
この記事では、退職届を郵送で提出する際の正しい方法やマナーを解説します。
失礼にあたらないための封筒の書き方や書類の入れ方、円満な退職につながる添え状(送付状)の書き方まで詳しく紹介するため、手続きの参考にしてください。

退職書類は郵送しても問題ない?基本的なマナーを解説

退職の意思は、直属の上司に直接手渡しで伝えるのが基本的なマナーです。
しかし、体調不良やハラスメント、遠隔地での勤務といった事情がある場合、退職届を郵送で提出しても法的には問題ありません。
退職届を郵送する場合には、会社側に失礼な印象を与えないよう、ビジネスマナーを十分に意識することが重要です。

事前に電話などで郵送する旨を伝えておくと、より丁寧な印象になり、その後の手続きがスムーズに進みます。

退職書類を郵送する前に準備する5つのもの

退職届を郵送する時のために、書類本体以外にもいくつか準備が必要です。
具体的には、添え状(送付状)、退職届を入れる封筒と郵送用の封筒、クリアファイル、そして郵送料金分の切手の5つをあらかじめ用意します。

それぞれ適切なものを選ぶためのポイントがあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

退職届・退職願

退職の意思を伝える書類には「退職願」と「退職届」があります。
「退職願」は会社に退職を願い出る書類で、会社が合意するまでは撤回できる場合があります。
一方、「退職届」は退職を届け出るための書類で、受理されると原則として撤回できません。

退職が確定した後に退職届を提出するのが一般的です。
会社によっては指定のフォーマットがあるため、就業規則を確認するか、人事部に問い合わせると確実です。
どちらの届を提出すべきか不明な場合も、事前に確認しておきましょう。

添え状(送付状)

郵送で書類を送付する際は、誰がどのような目的で送ったのかを明確にするため、添え状(送付状)を同封するのがビジネスマナーです。
退職届を郵送する場合、添え状は必須と考えましょう。
添え状には、退職の挨拶や感謝の言葉、やむを得ず郵送での提出となったことへのお詫びなどを記載します。

これにより、丁寧な印象を与え、円満な退職につながります。
添え状は手書き、パソコン作成のどちらでも構いませんが、丁寧な字で書くことを心がけてください。

封筒(退職届用・郵送用)

封筒は、退職届を入れるための封筒と、それを郵送するための封筒の2種類を準備します。
退職届を入れる封筒は、白色で無地の「長形3号」が一般的です。
このサイズはA4用紙を三つ折りにした際にきれいに収まります。

郵便番号の枠が印刷されていないものを選びましょう。
郵送用の封筒は、退職届を入れた封筒とクリアファイルが収まる「角形A4号」または「角形2号」が適しています。
こちらも白色で無地のものを使用するのが望ましいです。

クリアファイル

郵送中に大切な書類が折れたり、雨などで汚れたりするのを防ぐために、クリアファイルを用意します。
退職届を入れた封筒と添え状をクリアファイルにまとめてから、郵送用の封筒に入れましょう。
使用するクリアファイルは、新品かそれに近いきれいな状態のものを選びます。

会社から重要な書類をもらう際にも使われるように、これは相手への配慮を示すためのマナーです。

切手

郵送には切手が必要です。
郵送料金は封筒のサイズや全体の重さによって変動します。
料金が不足していると、会社に不足分を支払わせてしまったり、書類が返送されて提出が遅延したりする原因になります。

こうした事態を避けるため、ポストに投函するのではなく、郵便局の窓口で計量してもらい、正確な料金の切手を購入して発送するのが最も確実です。
金銭的な迷惑をかけないためにも、窓口での手続きをおすすめします。

【図解】退職書類を入れる封筒の正しい書き方

退職書類を郵送する際は、「退職届を入れる封筒」と「郵送用の封筒」の2つを用意し、それぞれに適切な内容を記載する必要があります。
特に郵送用封筒の宛名は、送付先が部署か個人かによって敬称を正しく使い分けることが求められます。
ここでは、それぞれの封筒の表面・裏面の書き方について解説します。

表面の書き方:宛名と「親展」の記載方法

退職届を入れる封筒の表面には、中央に黒のボールペンや万年筆で「退職届」と大きめに記載します。
裏面には、左下に所属部署と氏名を書きましょう。
郵送用の封筒の表面には、送付先の郵便番号、住所、会社名、部署名、担当者の氏名を正確に記入します。

宛名の敬称は、部署宛なら「御中」、個人宛なら「様」を使い分けます。
担当者名が不明な場合は「採用ご担当者様」と記載しても構いません。
封筒の左下には赤字で「親展」と書き、四角い枠で囲みます。
これは宛名本人に開封してほしいという意味があり、他の人が誤って開封するのを防ぎます。

裏面の書き方:自分の住所・氏名の記載方法

郵送用封筒の裏面には、左下に自分の郵便番号、住所、氏名を記載します。
誰から送られてきたものか一目で分かるように、丁寧な字で書きましょう。
封筒に封をする際は、剥がれないようにのりを使います。

セロハンテープでの封緘は、ビジネスマナーとして不適切とされるため避けてください。
最後に、封をした部分の中央に「〆」マークを記入します。
これは、途中で誰にも開封されていないことを示すための印です。

【例文あり】退職書類に同封する添え状(送付状)の書き方

添え状(送付状)は、郵送する際の挨拶状としての役割を果たします。
基本的な形式が決まっているため、構成要素を押さえれば誰でも簡単に作成できます。
インターネット上にはさまざまな添え状テンプレートがあるため、それらを参考にしつつ、自身の状況に合わせて内容を調整すると良いでしょう。

ここでは、添え状に必ず記載すべき項目と、状況別に活用できる例文を紹介します。

添え状(送付状)に記載すべき必須項目

添え状には、日付、宛名、差出人情報、頭語・結語、本文、同封書類を記載します。
まず右上に投函日、左上に宛名、その下の右側に差出人情報を書きます。
本文は「拝啓」などの頭語で始め、「一身上の都合により、〇月末日をもちまして退職させていただくことになりました」といった退職の挨拶と、郵送での提出になったことへのお詫びを簡潔に述べます。

これまでお世話になった仕事への感謝を伝える一文を加えると、より丁寧な印象になります。
最後に「敬具」などの結語で締め、中央下に「記」と書いて同封書類を箇条書きし、右下に「以上」と記します。

状況別に使える添え状の例文

円満退職の場合は、「在職中には大変お世話になりました。皆様の今後のご健勝と、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます」といった感謝の言葉を中心に構成します。
体調不良が理由の場合は、「療養に専念するため」といった表現を用い、詳細な病状に触れる必要はありません。
ハラスメントなどが理由で出社が困難な場合でも、添え状では個人的な感情は記載せず、「一身上の都合」として事務的に処理するのが一般的です。

バイトの方が退職届を出す場合も、基本的な書き方は正社員と変わりません。

退職書類の正しい折り方と封筒への入れ方

退職届の作成と封筒の準備が終わった後、書類を正しく折って封筒に入れる作業にもマナーが存在します。
受け取った相手が読みやすいように配慮することが重要です。
ここでは、A4用紙で作成した退職届の基本的な折り方と、封筒に入れる際の順番や向きについて解説します。

書類は三つ折りが基本!折り方の手順

A4サイズで作成した退職届は、三つ折りにするのが一般的です。
まず、用紙の下側3分の1を、書き出し部分(「退職届」というタイトル)が見えるように内側へ折り上げます。
次に、上側3分の1をそれに被せるように折ります。

この折り方をすることで、受け取った相手が封筒から書類を取り出した後の開封時に、書き出し部分からスムーズに読み進められるようになります。
折り目を付ける際は、定規などを使うときれいに仕上がります。

封筒に入れる順番と向き

郵送用の封筒には、まず添え状を一番上にし、その次に退職届を入れた封筒を重ねて入れます。
添え状は折らずにクリアファイルに挟むのが基本です。
退職届を入れた封筒は、表面が郵送用封筒の表面と同じ向きになるように入れます。

書類の右上が封筒の右上にくる状態です。
これにより、開封した人が自然な向きで書類を取り出せます。
郵送中の汚れや折れを防ぐため、これらの書類はクリアファイルにまとめてから封入しましょう。

退職書類の郵送方法はどれが最適?状況別におすすめを紹介

退職書類を郵送する方法には、普通郵便のほかに、配達状況を記録・追跡できる郵便サービスがあります。
会社との関係性や、退職手続きをどれだけ確実に進めたいかに応じて最適な方法は異なります。

「送った」「受け取っていない」というトラブルを避けるためにも、それぞれの特徴を理解し、自身の状況に合った方法を選択することが重要です。

トラブルなく確実に届けたいなら「特定記録郵便」か「簡易書留」

配達の記録を残してトラブルを防ぎたい場合は、「特定記録郵便」か「簡易書留」がおすすめです。
「特定記録郵便」は、郵便物を引き受けた記録が残り、インターネットで配達状況を確認できますが、配達は受取人のポストへの投函で完了します。
一方、「簡易書留」は引き受けと配達の両方が記録され、受取人に対面で手渡される際に受領印が必要です。

より確実に相手に届いたことを証明したい場合は、簡易書留が適しています。
料金は書留の方が高くなりますが、その分安心感が大きい方法です。

円満退職で費用を抑えたい場合は「普通郵便」

会社との関係が良好で円満退職の見込みがあり、費用を最も抑えたい場合には「普通郵便」で送ることも可能です。
ただし、普通郵便には配達記録や損害賠償がないため、万が一の郵便事故で書類が届かないリスクが残ります。
「届いていない」と言われた場合に、送付した事実を証明する手段がない点がデメリットです。

郵送する前に上司や人事に一報入れておけば、万が一届かなかった場合でもスムーズに対応できる可能性があります。

会社との関係が悪化している場合は「内容証明郵便」

退職の意思を伝えても会社が受理してくれない、あるいはハラスメントが原因で退職するなど、会社との関係が悪化している場合には「内容証明郵便」の利用を検討します。
内容証明郵便は、「いつ、どのような内容の文書を、誰から誰宛に差し出したか」を日本郵便が証明する制度です。
これにより、退職の意思表示を明確に行ったという法的な証拠を残せます。

ただし、非常に強い意思表示と受け取られるため、円満退職を目指す場合には適していません。
最終手段として考えましょう。

退職書類はいつまでに、誰に送るべきか

退職書類は、適切な宛先に、定められた期限内に届くように送付することが求められます。
いつ、誰に送るかを誤ると、退職手続きが円滑に進まなかったり、意図しないトラブルの原因になったりする可能性があります。
会社の就業規則を事前に確認した上で、適切な対応を心がけましょう。

送付先は原則として直属の上司か人事部

退職届の提出先は、会社の就業規則で定められていることが一般的です。
多くの場合、まずは直属の上司に提出することになっています。
郵送する場合も、最初は直属の上司宛に送るのが基本です。

ただし、会社によっては人事部宛に直接送付するよう指示されることもあります。
ハラスメントなどが理由で上司に送りづらい時も、人事部に相談して送付先を確認しましょう。
誰に送るべきか不明な場合は、事前に人事部に問い合わせて確認するのが最も確実です。

退職希望日の1ヶ月前までには届くように送付する

民法では、退職の申し入れから2週間が経過すれば雇用契約が終了すると定められています。
しかし、多くの会社の就業規則では、引き継ぎ期間などを考慮して「退職希望日の1ヶ月前まで」といった独自のルールを設けています。
円滑な引き継ぎを行い、円満に退職するためにも、基本的には就業規則に従うのがマナーです。

郵送にかかる日数も考慮し、退職希望日の1ヶ月前には相手の手元に届くよう、余裕を持って発送しましょう。

会社への返却物は退職書類とまとめて郵送しても良い?

退職時には、健康保険証や社員証、会社から貸与された備品など、さまざまなものを返却する必要があります。
これらの返却物を退職届と一緒に郵送しても良いのか、迷う人も少なくありません。
個人情報や会社の機密情報に関わるものもあるため、取り扱いには注意が必要です。

自己判断で同封せず、必ず会社の指示を確認することが重要です。

健康保険証や社員証などの返却方法

健康保険証や社員証、名刺、PCなどの貸与品は、退職届とは別に、最終出社日か退職日当日に手渡しで返却するのが原則です。
郵送で返却する場合は、退職届には同封せず、人事部などの指示に従って別途送付するのが一般的です。

もし退職届との同封を指示された場合は、紛失トラブルを防ぐために「簡易書留」や「一般書留」など、手渡しで配達記録が残る方法で送りましょう。
事前にどの部署に、いつまでに、どのような方法で返却すればよいかを確認しておくと安心です。

退職書類を郵送した後の流れと確認事項

退職書類を郵送した後は、会社からの連絡をただ待つだけでなく、能動的に確認や手続きを進める必要があります。
まず、特定記録郵便や書留で送った場合は、郵便局の追跡サービスで配達状況を確認します。
配達済みになってから数日経っても会社から連絡がない場合は、電話やメールで書類が無事に届いたか、そして今後の手続きについて問い合わせましょう。

また、貸与品の返却リストを作成し、漏れなく返却します。
退職後は、会社から離職票や源泉徴収票など、転職や失業保険の手続きに必要な重要書類が送られてくるので、それらが期日までにきちんと届くかも確認が必要です。

退職 書類 郵送に関するよくある質問

ここでは、退職書類の郵送に関するよくある質問とその回答を紹介します。
多くの人が疑問に思うポイントをまとめているので、手続きを進める上での参考にしてください。

退職届は手渡しと郵送のどちらが望ましいですか?

原則として直属の上司への手渡しが望ましいです。
円満な退職につながる社会人としてのマナーですが、体調不良などやむを得ない事情がある場合は郵送でも問題ありません。
郵送する際は、事前にその旨を伝えると丁寧です。

退職後には離職票などの重要書類のやり取りもあるため、会社とのコミュニケーションを保つことが大切です。

添え状(送付状)は必ず同封しないといけませんか?

はい、必ず同封するのがビジネスマナーです。
添え状は、誰がどのような目的で書類を送ったのかを伝える役割を果たします。
また、退職の挨拶や感謝の気持ち、郵送になったお詫びを記すことで丁寧な印象を与え、円満な退職に繋がります。

特別な事情がない限りは、必ず作成して同封しましょう。

書類を郵送したのに会社から連絡がない場合、どうすれば良いですか?

まず配達状況を確認しましょう。
簡易書留や特定記録郵便で送った場合は、追跡サービスで書類が届いているか調べられます。
配達済みにもかかわらず連絡がない場合は、電話やメールで担当部署に連絡し、書類の受理状況と今後の手続きについて問い合わせるのが確実です。

まとめ

退職書類は、やむを得ない事情がある場合、郵送で提出しても問題ありません。
その際は、封筒の書き方や添え状の同封といったビジネスマナーを守ることが、円満な退職につながります。
トラブルを避けるためには、配達記録が残る「特定記録郵便」や「簡易書留」を利用するのがおすすめです。

この記事で解説した手順やマナーを参考に、スムーズな退職手続きを進めてください。

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 アイチャッチ

この記事を書いた人

BE GOOD編集部(監修:株式会社bサーチ 代表取締役社長 高田 嘉範)

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本記事は、株式会社bサーチ代表取締役社長・高田嘉範の監修のもと、採用支援の現場で蓄積された実績・データ・知見をもとに構成しています。Indeedをはじめとした求人媒体運用や採用支援を通じて得たリアルな情報をもとに、実務に活かせる内容をわかりやすく解説しています。
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