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受付事務とは?仕事内容や一般事務との違い、必要なスキルを解説
BE GOOD編集部
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受付事務とは?仕事内容や一般事務との違い、必要なスキルを解説

受付事務の仕事に興味がある人に向けて、具体的な仕事内容、一般事務との違い、求められるスキルや役立つ資格とはなどを解説します。

受付事務とは、未経験からでも挑戦しやすい職種ですが、企業の第一印象を左右する重要な役割を担っています。
この記事を通じて仕事の全体像を理解し、自身がこの仕事に向いているか判断するための情報を得られます。

受付事務とは「企業の顔」として来客対応を担う仕事

受付事務とは、企業のフロントに立ち、来訪者の対応を専門に行う職務です。
多くの場合、企業の顔として最初に顧客や取引先と接するため、その応対一つが企業全体の印象を決定づける重要な役割を担います。

単に来客の取次ぎをするだけでなく、企業のブランドイメージを体現する存在として、洗練されたビジネスマナーやコミュニケーション能力が求められます。
レセプションとも呼ばれ、企業の信頼性や評価に直結する専門性の高い仕事です。

受付事務の具体的な仕事内容

受付事務の仕事は、来客対応というイメージが強いですが、その内容は多岐にわたります。
代表電話の応対や会議室の管理といった業務に加え、データ入力などの簡単な事務作業を任されることも少なくありません。
企業の窓口として円滑なコミュニケーションを支える役割から、他の事務職と同様のバックオフィス業務まで、幅広いスキルが求められるのが特徴です。

ここでは、受付事務が担当する具体的な仕事内容を解説します。

来訪者の受付対応と案内

受付事務の中心的な業務は、来訪者の対応と案内です。
オフィスに来られたお客様を笑顔で出迎え、アポイントメントの有無を確認後、担当者へ内線電話などで連絡を取ります。

その後、応接室や会議室へスムーズにご案内するまでが基本的な流れとなります。
その際の立ち居振る舞いや言葉遣いが、企業の第一印象を大きく左右するため、常に丁寧で心のこもった対応が求められます。
訪問目的や担当者が不明な方への対応や、アポイントのない来客への臨機応変な判断も、受付を担う上で重要なスキルです。

代表電話の取り次ぎやメール応対

企業の代表電話にかかってくる問い合わせに対応し、適切な部署や担当者へ取り次ぐことも受付事務の重要な仕事の一つです。
相手の用件を正確に聞き取り、迅速かつ丁寧に対応する能力が求められます。
時にはクレームの一次対応を担う場面もあり、冷静な判断力が必要です。

また、企業によっては代表メールアドレスに届く問い合わせの確認や返信、担当部署への振り分け作業も業務に含まれます。
総務部が兼任することもありますが、受付が窓口として一括して対応するケースも少なくありません。

会議室の予約管理と準備

社内の会議室や応接室の予約管理も受付事務が担当する業務の一つです。
専用の予約システムや管理表を用いて予約の受付、変更、キャンセルなどの対応を行います。
複数の部署から同時に予約希望があった際にダブルブッキングが起こらないよう調整する役割も担います。

来客が使用する会議室については予約時間に合わせて部屋の清掃や空調の調整、プロジェクターなどの備品準備、お茶出しといった事前準備を行うこともあります。
会議や商談が円滑に進むよう裏方としてサポートする重要な業務です。

郵便物や宅配物の受け取り・仕分け

会社に届く郵便物や宅配物を最初に受け取り、各部署や担当者へ正確に仕分けるのも受付事務の役割です。
毎日届く大量の郵便物の中から、重要書類や急ぎの物を的確に見分け、迅速に担当者へ届けなくてはなりません。

書留や内容証明郵便など、サインや捺印が必要な物の受け取り対応も行います。
部署名や担当者名が記載されていない郵便物については、内容を確認し、適切な部署を判断して振り分ける必要があり、社内の組織構成を把握しておくことも重要になります。

データ入力などの簡単な事務作業

来客対応の合間には、簡単な事務作業を任されることが多くあります。
代表的な業務として、来訪者管理システムへの氏名や会社名、訪問日時といった情報のデータ入力が挙げられます。
その他にも、備品の在庫管理や発注、請求書などの簡単な書類作成、社内報の配布準備などを担当する場合もあります。

これらの業務は一般事務と共通する部分ですが、受付事務の業務はあくまで来客対応が中心という違いがあります。
そのため、PCの基本操作スキルは必須と言えます。

受付事務が活躍する主な職場

受付事務の活躍の場は、一般企業のオフィスだけに留まりません。
そのスキルや専門性は、医療機関や商業施設、法律事務所など、さまざまな場所で求められています。
「企業の顔」としての役割は共通していますが、職場によって業務内容の特色や求められる知識が異なります。

ここでは、受付事務が主にどのような場所で活躍しているのか、具体的な職場とその特徴を紹介します。
自身の興味や適性に合った勤務先を見つける参考にしてください。

一般企業のオフィスや本社

受付事務の最も代表的な勤務先は、一般企業のオフィスや本社です。
特に、来客数が多い大企業や、企業のブランドイメージを重視する会社では、専門の受付スタッフを配置していることがほとんどです。

エントランスに設置された受付カウンターで、企業の「顔」として取引先や顧客を最初に出迎えます。
基本的な来客対応や電話応対のほか、入館証の発行や管理などを担当します。
高いビジネスマナーと洗練された立ち居振る舞いが求められる、受付事務のスキルを最も活かせる職場環境の一つです。

病院やクリニックなどの医療機関

病院やクリニックなどの医療機関も、受付事務が活躍する主要な職場の一つです。
一般的に医療事務やクラークと呼ばれ、来院した患者の対応、保険証の確認、診察券の発行、診療予約の受付・管理、会計業務などを担当します。

企業受付との大きな違いは、レセプト(診療報酬明細書)作成といった専門的な業務が発生する点です。
患者は体調に不安を抱えて来院するため、一般的なビジネスマナーに加え、相手の気持ちに寄り添う温かい対応と、正確かつ迅速な事務処理能力が特に求められます。

商業施設やフィットネスクラブ

百貨店やショッピングモールといった商業施設のインフォメーションカウンターや、フィットネスクラブのフロントも受付事務の活躍の場です。
これらの場所では、来店されたお客様への施設案内、店舗情報の提供、館内放送、迷子の対応、入会・退会手続きなど、接客要素の強い業務が中心となります。

不特定多数のお客様と接するため、どのような問い合わせにも笑顔で丁寧に対応できる高いコミュニケーション能力が必要です。
秘書業務で求められるような、相手のニーズを先読みする高度な接客スキルが役立つ場面も多くあります。

法律事務所や会計事務所

法律事務所や会計事務所などの専門的なサービスを提供する士業事務所でも、受付事務は重要な役割を担っています。
主な業務は、来訪されたクライアントの対応やお茶出し、電話の取り次ぎなどですが、それに加えて簡単な書類作成の補助やスケジュール管理、ファイリングといった弁護士や会計士のサポート業務を任されることもあります。

個人情報や企業の機密情報などを扱う機会が多いため、高い守秘義務意識とコンプライアンス遵守の姿勢が不可欠です。
落ち着いた雰囲気の中で、正確性が求められる仕事です。

【徹底比較】受付事務と一般事務の5つの違い

受付事務と一般事務は、どちらも「事務職」に分類されるため混同されがちですが、その役割や業務内容には明確な違いがあります。
自分がどちらの仕事により適性があるかを見極めるためには、これらの違いを正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、「業務範囲」「スキル」「勤務場所」「給与」「キャリアパス」という5つの観点から、受付事務と一般事務の違いを徹底的に比較・解説します。

違い1:メインとなる業務範囲

最も大きな違いは、メインとなる業務範囲です。
受付事務の主な仕事は、来訪者や電話など、社外の人への対応が中心となります。
企業の第一印象を担う「フロントオフィス」としての役割が強く、常に外部の目に触れる環境で働きます。

一方、一般事務は、書類作成やデータ入力、ファイリング、備品管理といった社内向けのサポート業務が中心です。
社員がスムーズに働けるように環境を整える「バックオフィス」としての役割を担います。
社外対応が中心か、社内サポートが中心かという点が、それぞれの職種のメリットにも繋がっています。

違い2:必要とされるスキル

メイン業務が異なるため、必要とされるスキルにも違いが生じます。
受付事務では、企業の顔としてふさわしいビジネスマナーや正しい敬語、明るく丁寧なコミュニケーション能力、そして予期せぬ事態にも臨機応変に対応できる柔軟性といった対人スキルが特に重視されます。

一方で、一般事務に求められるのは、WordやExcelなどを使いこなすPCスキル、正確で迅速な事務処理能力、そして業務を効率化するための段取り力です。
もちろん双方のスキルが必要な場面もありますが、面接などで特にアピールすべきポイントは異なります。

違い3:主な勤務場所

主な勤務場所も明確に異なります。
受付事務は、企業の入り口であるエントランスや受付カウンターなど、来訪者の目に付きやすい特定の場所で勤務するのが一般的です。
多くの場合、その場から動くことは少なく、一日を通して同じ場所で業務を行います。

それに対して一般事務は、営業部や総務部といった各部署のオフィス内で勤務します。
同じ部署の社員と連携しながら仕事を進め、時には社内の別の部署へ書類を届けに行くなど、オフィス内を移動することもあります。
働く環境が大きく異なる点も特徴です。

違い4:給与・年収の傾向

給与や年収の水準に関しては、受付事務と一般事務の間で大きな差はないのが一般的です。
どちらの職種も経験やスキル、勤務先の企業規模、雇用形態(正社員、派遣社員、パート・アルバイト)によって給与が変動します。

ただし、受付事務の場合、英語や中国語などの語学力が求められる外資系企業や、高い接遇スキルが要求される大企業の役員フロア受付など、専門性が高い求人では給与水準が高くなる傾向があります。
専門スキルを身につけることが、収入アップに繋がる可能性があります。

違い5:キャリアアップの方向性

将来的なキャリアアップの方向性にも違いが見られます。
受付事務は、現場で培った高いコミュニケーション能力や接遇スキルを活かし、受付チームのリーダーやスーパーバイザー、後輩を育成するトレーナーなどを目指す道があります。
また、秘書や企業の広報担当、ビジネスマナー講師へ転身するケースも考えられます。

一方、一般事務は、経理や人事、法務といったより専門性の高い事務職へキャリアチェンジしたり、同じ部署で業務経験を積み、その分野のスペシャリストを目指したりするキャリアパスが一般的です。

受付事務に求められるスキル

受付事務は未経験からでも挑戦可能な職種ですが、企業の顔として重要な役割を担うため、いくつかの専門的なスキルが求められます。
これらのスキルを事前に理解し、身につけておくことで、就職や転職の際に有利になるだけでなく、就業後もスムーズに業務をこなすことができます。

ここでは、受付事務の仕事で特に重要とされる4つのスキルについて、具体的に解説していきます。

好印象を与えるコミュニケーション能力

受付事務に最も求められるのは、来訪者に好印象を与える高いコミュニケーション能力です。
これは単に会話が上手であることではなく、相手の状況や要望を正確に察知し、分かりやすく丁寧な言葉で対応する能力を指します。

明るい笑顔や落ち着いた声のトーン、相手の目を見て話すといった非言語的なコミュニケーションも非常に重要です。
来訪者に安心感を与え、企業のイメージアップに直接貢献するため、どのような相手に対しても円滑な関係を築ける対話力が不可欠となります。

予期せぬ事態にも対応できる柔軟性

受付の現場では、マニュアル通りには進まない予期せぬ事態が頻繁に発生します。
例えば、アポイントメントのない突然の来客、複数の来客が同時に訪れる、緊急の連絡を取り次ぐ必要があるなど、様々な状況が考えられます。

こうした場面でパニックにならず、冷静に状況を判断し、優先順位をつけて適切に対応できる柔軟性が強く求められます。
常に一歩先を読み、起こりうる事態を想定しながら行動する力や、マニュアルにないことでも最善の策を考えて実行できる臨機応変な対応力は、不可欠なスキルです。

正しい言葉遣いなどのビジネスマナー

企業の代表として外部の人と接する受付事務にとって、正しいビジネスマナーは必須のスキルです。
丁寧語・尊敬語・謙譲語を正しく使い分ける言葉遣いはもちろんのこと、美しいお辞儀の仕方、案内の際の立ち居振る舞い、電話応対の基本、名刺の受け渡し方など、社会人としての基本的な作法全般が求められます。

これらは、一朝一夕で身につくものではなく、日頃からの意識が重要です。
正しいビジネスマナーは、来訪者に敬意と誠意を伝え、企業の信頼性を高める上で欠かせない要素です。

基本的なパソコン操作スキル

来客対応がメインの受付事務ですが、パソコンを使用する機会も非常に多くあります。
来訪者情報のデータ入力、会議室の予約システム操作、代表メールの確認返信、簡単な案内状の作成など、業務は多岐にわたります。

そのため、Wordでの文書作成やExcelでの簡単な表計算、スムーズな文字入力といった基本的なパソコン操作スキルは必須です。
特に、お客様と対面しながら迅速に情報を検索したり入力したりする必要があるため、ブラインドタッチができると業務効率が格段に向上します。

受付事務の仕事に役立つ資格

受付事務の仕事に就くために、必須となる特別な資格はありません。
しかし、関連する資格を取得しておくことで、自身のスキルレベルを客観的に証明でき、特に未経験からの転職活動において有利に働くことがあります。

また、資格取得のための学習を通じて、実務で求められる知識やスキルを体系的に身につけることも可能です。
ここでは、受付事務の仕事に役立つ代表的な資格をいくつか紹介します。

秘書検定

秘書検定は、社会人として必要なビジネスマナーや一般常識を証明できる資格として非常に知名度が高いです。
試験内容には、敬語の正しい使い方、来客応対、電話応対、文書作成のマナーなど、受付業務に直接活かせる知識が豊富に含まれています。

上司をサポートする秘書としての能力を問う試験ですが、その内容はあらゆるビジネスシーンで通用するため、受付事務を目指す人にとって最適な資格の一つと言えます。
特に2級以上を取得していると、高いレベルのビジネスマナーが身についていることの証明になります。

サービス接遇検定

サービス接遇検定は、サービス業における「おもてなし」の心と実践的な応対スキルを証明する資格です。
対人心理の理解や接遇知識、言葉遣い、立ち居振る舞いなど、相手に満足感を与えるためのコミュニケーション能力が問われます。

筆記試験に加えて、準1級以上では面接形式のロールプレイング試験があり、より実践的なスキルをアピールできます。
企業の顔として、質の高い接客を提供したいと考える人にとって、自身のスキルアップに繋がる有益な資格です。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、WordやExcel、PowerPointといったマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する国際資格です。
受付業務では、来訪者データの入力や管理、案内状の作成などでパソコンを使用する機会が多いため、この資格を持っていると基本的なPCスキルを客観的にアピールできます。

特に、表計算や簡単な関数を扱えるExcelのスキルは、多くの企業で重宝されます。
実務経験が浅い場合でも、PC操作に習熟していることを示す有効な手段となります。

ビジネス実務マナー検定

ビジネス実務マナー検定は、ビジネスシーンにおける対人関係やマナー、実務知識を総合的に問う資格です。
職場でのコミュニケーションの取り方、電話応対、来客応対といった対外的なマナーだけでなく、社内文書の取り扱いや会議の運営といった社内業務に関する知識も含まれます。

社会人としての常識や判断力を幅広く身につけていることを証明できるため、受付事務として必要な基礎力を示すのに役立ちます。
これから社会人になる学生や、社会人経験が浅い人におすすめの資格です。

受付事務に向いている人の特徴

受付事務の仕事は、専門的なスキルや資格も大切ですが、それ以上に個人の性格や資質といったパーソナリティが重要な職種です。
日々多くの人と接し、時には予期せぬ事態にも対応する必要があるため、特定の特性を持つ人が活躍しやすい傾向にあります。

ここでは、どのような人が受付事務の仕事に向いているのか、具体的な特徴を4つのポイントに分けて解説します。
自分に当てはまるか考えながら読み進めてみてください。

人と話したり接したりすることが好きな人

受付事務は毎日多くの来訪者や社員とコミュニケーションを取る仕事です。
そのため人と話すことや接することに喜びややりがいを感じられる人はこの仕事に非常に向いています。
初対面の人に対しても物怖じせず自然な笑顔で対応できることは大きな強みになります。

単におしゃべりが好きというだけでなく相手の話に耳を傾け用件を正確に理解しようとする姿勢が大切です。
人との関わりを通じて誰かの役に立ちたいという気持ちが強い人にとって充実感を得られる職と言えます。

相手への気配りや心遣いができる人

受付事務として高い評価を得るためには、相手の立場に立った気配りや心遣いができることが不可欠です。
例えば、来訪者がきょろきょろしていたら「何かお探しですか」と声をかける、雨で濡れているお客様にタオルを差し出すなど、マニュアルにはない細やかな配慮が求められます。

相手が何を求めているのか、どうすれば快適に過ごせるかを常に考え、先回りして行動できる人は、受付事務として大きく活躍できます。
周囲の状況をよく観察し、小さな変化にも気づける視野の広さが重要です。

常に冷静さを保ち落ち着いて行動できる人

受付カウンターは時に忙しく予期せぬトラブルが発生する場所でもあります。
複数の来客が重なったり急ぎの要件で電話が鳴り続けたり時にはクレーム対応を求められたりすることもあります。

どのような状況でもパニックにならず常に冷静さを保ち落ち着いて物事の優先順位を判断できる能力は非常に重要です。
感情的にならず一つひとつの業務を着実にこなせる人は周囲に安心感を与え信頼される存在になります。
プレッシャーのかかる場面でも安定したパフォーマンスを発揮できる人に向いています。

清潔感のある身だしなみを意識できる人

企業の顔である受付事務にとって、清潔感のある身だしなみは最も基本的な要素の一つです。
服装や髪型、メイクなどが、そのまま企業のイメージとして相手に伝わります。
そのため、派手すぎず、信頼感や安心感を与えるような身だしなみを常に意識できることが大切です。

制服が定められている職場も多いですが、その着こなし方や、姿勢、立ち居振る舞いも含めて、常に人から見られているという自覚を持つ必要があります。
TPOをわきまえ、自己管理ができる人は受付事務に適しています。

受付事務の1日の仕事の流れ(例)

受付事務の1日は、勤務先の企業によって異なりますが、ここでは一般的なオフィスで働く場合の一例を紹介します。
出社後、まずは受付カウンターや周辺の清掃、その日の来客予定の確認から始まります。
午前中は、来客対応や代表電話の取り次ぎが中心となり、合間を見てメールチェックや郵便物の仕分けを行います。

昼休憩を挟み、午後は再び来客対応がメインとなりますが、午前中に比べて落ち着いている時間帯には、会議室の予約管理や備品の発注、データ入力といった事務作業を進めることが多いです。
終業前には、翌日の来客予定の再確認や、カウンター周りの片付け、戸締りなどを行い、業務日報を作成して一日を終えます。

受付事務の将来性とキャリアパス

AI技術の進化により無人受付システムを導入する企業も増えていますが、受付事務の仕事が完全になくなることは考えにくいです。
なぜなら、人の手による温かみのあるおもてなしや、マニュアル通りにはいかない予期せぬ事態への臨機応変な対応は、AIには代替できない価値を持つからです。
キャリアパスとしては、受付業務の経験を積んでチームリーダーやスーパーバイザーへ昇格する道があります。

また、培った高い接遇スキルやビジネスマナーを活かして、役員秘書や企業の広報・PR担当、営業アシスタントなどへ転身することも可能です。
さらに、マナー講師として独立したり、専門性を高めて外資系企業の受付やVIP対応専門のコンシェルジュを目指したりと、多様なキャリアを築くことができます。

まとめ

受付事務は、来客対応を主な業務とし、企業の顔として第一印象を決定づける重要な役割を担う仕事です。
その業務内容は電話応対や会議室管理、簡単な事務作業など多岐にわたります。
この職務を遂行するためには、コミュニケーション能力やビジネスマナー、臨機応変な対応力、基本的なPCスキルなどが求められます。

必須の資格はありませんが、秘書検定やサービス接遇検定などを取得することで、スキルの証明となり転職活動で有利に働くことがあります。
この記事で解説した仕事内容や求められる能力を参考に、自身の適性を見極め、キャリアプランを検討してください。

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