企業のGOODを、もっとリアルに

メガメニュー を開く

企業のGOODを、もっとリアルに

メニューを開く

メガメニュー を閉じる

一覧へ

バイトの掛け持ち(ダブルワーク)とは?メリットや確定申告・社会保険の注意点を解説
BE GOOD編集部
BE GOOD編集部

バイトの掛け持ち(ダブルワーク)とは?メリットや確定申告・社会保険の注意点を解説

バイトを掛け持ち(ダブルワーク)することは、収入を増やしたりスキルアップを目指したりする上で有効な手段です。
しかし、スケジュール管理や税金、社会保険など、事前に知っておくべき注意点も存在します。

この記事では、バイトの掛け持ちを始める前に押さえておきたいメリット・デメリット、仕事の選び方のコツ、確定申告や扶養に関する注意点を網羅的に解説していきます。

バイトの掛け持ち(ダブルワーク)とは?副業との違いを解説

バイトの掛け持ちとは、アルバイトやパートといった非正規雇用の仕事を複数同時に行う働き方を指します。
一般的にはダブルワークとも呼ばれ、主に収入増加を目的とする学生やフリーター、主婦(主夫)層に多く見られます。

一方、副業は本業を持つ会社員などが、本業以外の仕事で収入を得ることを指すのが一般的です。
明確な法的定義はありませんが、掛け持ちは非正規雇用の仕事を複数こなすこと、副業は正規雇用者が別に行う仕事、というニュアンスで使い分けられる傾向にあります。

バイトを掛け持ちする3つのメリット

バイトを掛け持ちすることには、収入面だけでなく、スキルや人脈の形成においても大きなメリットがあります。
一つの職場では得られない経験を通じて、自身の可能性を広げることが可能です。

具体的にどのような利点があるのか、以下で3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

掛け持ちをすることで、収入を効率的に増やせる

掛け持ちの最大のメリットは、収入を効率的に増やせる点です。
一つのバイト先でシフトを増やそうとしても、入れる時間には限りがあります。
しかし、掛け持ちなら、空いた時間を使って別のバイトを入れることが可能です。

例えば、日中は時給が高い仕事、夜は短時間で働ける仕事といったように、時間帯や仕事内容によって異なる時給のバイトを組み合わせることで、総収入を効果的に高められます。
特に、深夜手当がつく仕事や専門性が高い仕事を組み合わせると、より収入アップが見込めていいでしょう。

掛け持ちをすることで、さまざまなスキルや経験を積める

複数の職場を経験することで、多様なスキルや知識を身につけられます。
例えば、日中は事務職でPCスキルやビジネスマナーを学び、夜は飲食店で接客スキルやコミュニケーション能力を磨くといった働き方が可能です。

異なる業種を経験することで、一つの仕事だけでは得られない多角的な視点が養われ、将来のキャリア形成にも役立ちます。
また、未経験の分野に挑戦するきっかけにもなり、自身の適性や興味を見つける良い機会にもなるでしょう。

新しい人脈や出会いが広がる

職場が増えれば、その分だけ出会う人も多くなり、人脈が大きく広がります。
異なる年齢層や経歴を持つ人々と関わることで、新しい価値観に触れたり、有益な情報を得られたりする機会が増加します。
一つのコミュニティに留まるだけでは生まれにくい、幅広い人間関係を築けるのが掛け持ちの魅力です。

この人脈形成が、将来的に別の仕事につながる可能性も考えられます。
人間関係が広がる理由は、単純に所属する組織の数が増えるためであり、多様なバックグラウンドを持つ同僚との交流が刺激になります。

バイトを掛け持ちする際に知っておくべきデメリット

バイトの掛け持ちは収入や経験の面でメリットがある一方、デメリットも存在します。
特に、スケジュール管理の複雑化や心身への負担増加は、事前に理解しておくべき重要な点です。

計画性がなく無理な働き方を続けると、かえって生活に支障をきたす可能性もあるため、注意が必要です。

スケジュール管理が複雑になる

複数のバイトを掛け持ちすると、それぞれのシフト調整が複雑になります。
特に、シフトの提出時期や確定のタイミングが職場ごとに異なると、ダブルブッキングなどのミスが起こりやすくなります。
急なシフト変更の要請があった場合、もう一方の職場との調整が必要になり、大きな負担となることも少なくありません。

それぞれのバイト先に迷惑をかけないよう、手帳やアプリなどを活用して、綿密なスケジュール管理を徹底する必要があります。
この調整作業自体が、精神的なストレスの原因になる場合もあります。

プライベートの時間が減り体調を崩しやすくなる

労働時間が増える分、休息や趣味に充てるプライベートな時間が必然的に減少します。
日中のバイト後に夜のバイトへ向かうといった生活が続くと、十分な睡眠時間を確保することが難しくなり、疲労が蓄積しやすくなります。

特に、友人との時間が合わなくなったり、リフレッシュする機会が失われたりすることで、精神的なストレスも溜まりがちです。
体力的な負担と精神的なプレッシャーから、結果的に体調を崩してしまうリスクが高まるため、意識的に休日を設けるなどの自己管理が求められます。

失敗しない!掛け持ちバイトの賢い選び方

バイトの掛け持ちを成功させるには、仕事の選び方が重要です。
やみくもに仕事を増やすのではなく、自身の生活スタイルや体力に合わせて、無理なく続けられる組み合わせを見つけるコツを押さえる必要があります。

ここでは、掛け持ちのバイトにおすすめの賢い選び方を紹介しますので、自分に合った働き方を見つける参考にしてください。

軸となるメインバイトを一つ決める

掛け持ちを始める際は、まず収入やスケジュールの基盤となるメインのバイトを一つ決めましょう。
生活の中心となる仕事を定めることで、シフト管理がしやすくなります。
メインバイトのシフトが決まった後、その空き時間を埋める形でサブのバイトを入れるようにすれば、スケジュール調整が格段にスムーズになります。

メインの仕事は、安定してシフトに入れる職場や、時給が高いなど収入面で頼りになるものを選ぶのがおすすめです。
この軸があることで、精神的な安定も得やすくなります。

シフトの融通がききやすいバイトを選ぶ

掛け持ちを円滑に進めるためには、シフトの柔軟性が高いバイトを選ぶことが非常に重要です。
シフトの提出期間が短い、週ごとや2週間ごとに提出できる、あるいはWebやアプリで簡単にシフト申請や変更ができる職場は、他のバイトとの調整がしやすくおすすめです。

特に、パートと掛け持ちする場合、急な家庭の事情などにも対応できるよう、固定シフトではなく自己申告制の職場を選ぶと安心です。
逆に、シフトが1ヶ月以上固定されるような職場は、掛け持ちには不向きな場合があります。

職場間の移動時間が短いバイトを選ぶ

バイト先から次のバイト先への移動時間も、重要な選定基準です。
移動に時間がかかると、その時間は給料が発生しないにもかかわらず、実質的な拘束時間となってしまいます。
移動による疲労も無視できません。

そのため、自宅やメインのバイト先から近い場所にある職場を選ぶのが賢明です。
例えば、学校の近くや駅前のコンビニなど、アクセスの良い場所を選ぶことで、移動の負担を最小限に抑え、時間を有効活用できます。
同系列の店舗で働くなど、地理的に近い職場を選ぶ工夫も有効です。

体力的な負担が少ない仕事を組み合わせる

体力を消耗しすぎないよう、仕事内容のバランスを考えることも大切です。
例えば、一日中立ち仕事の後に、別の立ち仕事を掛け持ちすると、身体への負担が大きくなり長続きしません。
飲食店でのホールスタッフのような体力を使う仕事と、コールセンターやデータ入力のような座ってできる仕事を組み合わせるなど、異なる性質の仕事を組み合わせるのがおすすめです。

ここでは5つの例として、事務、モニター、軽作業、家庭教師、イベントスタッフなどが挙げられますが、静と動の仕事をバランス良く取り入れることで、疲労を軽減し、継続しやすくなります。

まずは短期や単発の仕事から試してみる

いきなり長期のバイトを二つ掛け持ちすることに不安がある場合は、まず短期や単発の仕事から始めてみるのがおすすめです。
イベントスタッフや倉庫での軽作業、試験監督など、1日単位で働ける単発の仕事は数多くあります。

こうした仕事を通じて、掛け持ちの生活リズムや体力的な負担を実際に体験してみることで、自分に合った働き方を見極めることができます。
本格的に長期の掛け持ちを始める前の「お試し期間」として活用すれば、失敗のリスクを減らせるでしょう。

バイトを掛け持ちする前に確認すべき注意点

バイトの掛け持ちを始める前には、トラブルを未然に防ぐためにいくつかの点を確認しておく必要があります。
特に、既存の職場のルールや、新しい職場への伝え方など、社会人としてのマナーを守ることが円満なダブルワークの鍵となります。

ここで紹介する注意点を事前に把握し、スムーズに掛け持ちをスタートさせましょう。

現在のバイト先が掛け持ちを許可しているか確認する

新しいバイトを探し始める前に、必ず現在のバイト先の就業規則を確認しましょう。
企業によっては、情報漏洩のリスクや従業員の過重労働を防ぐ目的で、掛け持ちを禁止している場合があります。
就業規則に明記されていなくても、慣例として認められていないケースもあるため、直属の上司や店長に直接相談するのが最も確実です。

掛け持ちがokかどうかを事前に確認しておくことで、後々のトラブルを避けられます。
無断で始めて発覚した場合、規則違反として解雇などの処分を受ける可能性もゼロではありません。

両方の職場に掛け持ちの事実を正直に伝える

掛け持ちをすることは、原則として両方のバイト先に報告しておくのがマナーです。
特に、新しく応募するバイト先の面接では、掛け持ちであることを正直に伝える必要があります。
隠していると、シフト調整が難航したり、年末調整の手続きで発覚したりして、信頼関係を損なう原因になります。

事前に報告しておけば、職場側もシフトを組む際に配慮してくれる可能性が高まります。
誠実な対応を心がけることが、両方の職場と良好な関係を築き、長く働き続けるための鍵です。

無理のないスケジュールで自己管理を徹底する

掛け持ちをする際は、自己管理が不可欠です。
労働基準法では、労働時間は複数の勤務先の時間を合算して「1日8時間、週40時間」までと定められており、これを超えた分は割増賃金(残業代)の支払い対象となります。

法定労働時間を超えるような無理なスケジュールを組むと、心身に大きな負担がかかり、どちらの仕事のパフォーマンスも低下しかねません。
自身の体力や学業、プライベートとのバランスを考え、休息日をしっかり確保するなど、無理のない範囲で働くことを心がける必要があります。

【年収の壁】税金・社会保険で損しないための基礎知識

バイトを掛け持ちして収入が増えると、税金や社会保険に関する年収の壁を意識する必要があります。
収入額によっては、税金の支払い義務が生じたり、親や配偶者の扶養から外れたりして、手取り額が減ってしまう可能性があります。
損をしないためには、あらかじめ制度を理解し、必要な手続きを行うことが重要です。

ここでは、特に注意すべき年収の壁と保険の仕組みについて解説します。

年収103万円を超えると所得税の支払い義務が生じる

年間の合計所得が103万円を超えると、所得税の納税義務が発生します。
これは給与所得控除55万円と基礎控除48万円の合計額が103万であるためで、この金額を超えた分に対して所得税が課されます。
学生の場合でも、この基準は同じです。

また、親の扶養に入っている場合、自分の年収が103万円を超えると、親が扶養控除を受けられなくなり、親の税負担が増えることになります。
掛け持ちをする際は、全てのバイト先の給与を合算した金額で計算することを忘れないようにしましょう。

年収130万円以上で社会保険の扶養から外れるケースがある

年収が130万円以上になると、親や配偶者の社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養から外れることになります。
これは「130万円の壁」と呼ばれており、扶養を外れた場合は、自分で国民健康保険と国民年金に加入し、保険料を支払わなければなりません。
これにより、手取り額が大幅に減少する可能性があるため注意が必要です。

勤務先の条件によっては、その職場の社会保険に加入できる場合もありますが、いずれにせよ保険料の負担が発生します。
収入を増やすつもりが、かえって損をしないよう、年収の見込みを立てておくことが重要です。

確定申告が必要になる条件を把握しておく

バイトを掛け持ちしている場合、確定申告が必要になることがあります。
主に、年末調整を受けなかったバイト先からの給与収入が年間20万円を超えるケースが該当します。
メインのバイト先で年末調整を行っていても、サブのバイト先での収入が20万円を超える場合は、自分で確定申告を行い、所得税を納めるか、あるいは払い過ぎた税金の還付を受ける手続きが必要です。

確定申告の期間は原則として翌年の2月16日から3月15日までなので、源泉徴収票などの必要書類を各バイト先から受け取り、忘れずに手続きを行いましょう。

まとめ

バイトの掛け持ちは、収入増加やスキルアップといったメリットがある一方で、スケジュール管理の複雑化や税金・社会保険といった注意点も伴います。
成功させるためには、まず現在の職場のルールを確認し、関係者へ正直に伝えることが基本です。

その上で、シフトの融通がきく仕事や、体力的・時間的負担の少ない仕事を組み合わせるなど、無理のない範囲で計画を立てることが求められます。
特に年収103万円や130万円の壁は、手取り額に大きく影響するため、自身の働き方を考える上で重要な指標となります。

一覧へ

その他の就職役立ち情報箱を見る

PAGE TOP

Copyright (C) BE GOOD. All Rights Reserved. Created by ABABAI