

BtoB企業とは?新卒向け優良企業の探し方やメリット・デメリット
BtoB企業とは何か、新卒の就職活動で知っておくべき特徴を解説します。
一般的に知名度は低いものの、安定した経営基盤を持つ優良企業が多いのがBtoB企業です。
この記事では、BtoB会社の探し方や働く上でのメリット・デメリットを詳しく説明し、就職活動を進める上でのポイントを紹介します。
自分に合った会社選びの参考にしてください。
まずは基本から!BtoB企業とはどんな会社?
BtoB企業って何だろう、と疑問に思う人もいるかもしれません。
BtoBとは「BusinesstoBusiness」の略で、企業向けに製品やサービスを提供する企業間取引を指します。
これを言い換えると、顧客が法人であるビジネスモデルのことです。
例えば、自動車メーカーに部品を供給する会社や、企業の業務システムを開発する会社などがBtoB企業の一例です。
私たちの日常では直接目にしない製品やサービスを扱う種類が多いため、企業名が知られていない特徴がありますが、日本の産業や経済を支える重要な役割を担っています。
BtoBとBtoC、BtoBtoCビジネスモデルの決定的な違い
就職活動で企業を選ぶ際、BtoBやBtoCといったビジネスモデルの違いを理解しておくことは非常に重要です。
BtoBは企業向け、BtoCは一般消費者向けのビジネスであり、この顧客対象の違いから、扱う商材の価格帯、購入に至るまでの意思決定プロセス、そして営業やマーケティングの手法まで、あらゆる側面に決定的な差が生まれます。
これらの違いを把握することで、企業の事業内容をより深く理解し、自身の適性や興味に合った企業を見つけやすくなります。
BtoBtoCは企業が消費者にモノやサービスを提供するまでの間に企業を介するビジネスモデルのことです。
顧客対象は「法人:BtoB」か「個人:BtoC」か
BtoBとBtoCの最も基本的な違いは、顧客が法人か個人かという点です。
BtoBは企業を顧客とし、その事業活動に必要な製品やサービスを提供します。
代表的な企業としては、素材メーカーや部品メーカー、業務用機器を製造する企業などが挙げられます。
こうした企業は、一般には企業名が知られていないものの、業界内で高いシェアを誇る大手や中小の優良企業が多数存在します。
一方、BtoCは私たち一般消費者を顧客とし、食品や衣料品、家電といった身近な商品を販売する企業を指します。
代表企業として、多くの人が知る有名企業が名を連ねます。
取り扱う商材やサービスの価格帯
BtoBビジネスでは、工場で使われる生産設備や専門的なソフトウェア、大量の原材料など、高額で専門性の高い商材を扱うことが一般的です。
例えば、製造業のメーカーや専門商社、企業の課題を解決するITソリューション、社会インフラを支える事業などがこれにあたります。
取引一件あたりの金額が非常に大きくなるため、一つの契約が会社の利益に与える影響も大きくなります。
一方でBtoCでは、個人が購入しやすい価格帯の商品を大量に販売して利益を上げるモデルが主流です。
食品や不動産、EC業界などでは、BtoBとBtoC両方の側面を持つ企業も存在します。
意思決定から購入までのプロセス
購入に至るまでのプロセスも大きく異なります。
BtoCでは、個人の好みや感情に基づいて比較的短時間で購入が決定されることが多いですが、BtoBでは複数の担当者や部署が関与し、合理的な判断に基づいて慎重に検討が進められます。
意思決定に関わる人数は平均で4人から6人、プロジェクトの規模によってはさらに多くの数が関わることもあります。
検討期間も数ヶ月から長いものでは数年に及ぶケースも存在し、購入に至るプロセスは複雑です。
そのため、BtoBの取引を成立させるのは難しいと言われることもあり、論理的な説明力や交渉力が重要になります。
営業やマーケティングのアプローチ手法
顧客対象が異なるため、営業やマーケティングの手法も変わります。
BtoBのマーケティングでは、顧客が特定の業界の企業に限られるため、業界専門誌への広告出稿や展示会への参加、企業のHPでの技術情報の発信といったアプローチが中心となります。
顧客の課題を深く調査し、解決策を提案するソリューション営業が主流です。
一方、BtoCの広告は、テレビCMやWeb広告のように不特定多数の消費者に向けたものが多くなります。
BtoBにおける営業やマーケの役割は、顧客との長期的な信頼関係を築き、継続的な取引へと発展させる点にあります。
BtoB企業で働く3つのメリット
一般の学生には馴染みが薄いかもしれませんが、BtoB企業で働くことには多くの魅力や利点があります。
安定した経営基盤を持ち、長期的なキャリアを築きやすい点は大きな強みです。
また、専門的なスキルを磨ける環境や、社会に大きな影響を与える仕事に携われるやりがいも、就職先として人気を集める理由の一つです。
ここでは、BtoB企業で働くことの具体的なメリットを3つの側面から解説します。
安定した経営基盤で長期的なキャリアを築ける
BtoB企業は、特定の法人顧客と長期にわたる安定した取引関係を築いている場合が多く、景気の変動による影響を比較的受けにくい傾向にあります。
そのため経営基盤が安定しており、上場している優良企業も少なくありません。
年収水準も安定しており、福利厚生が整った、いわゆるホワイトな労働環境の企業が多いことも特徴です。
安定した環境でじっくりと専門性を高めることができるため、将来的に転職や起業を視野に入れた場合でも、有利なキャリアを形成することが可能です。
専門的なスキルや知識が身につきやすい
BtoB企業が扱う製品やサービスは専門性が高く、業務を通じて特定の分野に関する深い知識や高度なスキルを習得できます。
特に、最先端の技術開発に携わる機会が多いメーカーなどでは、理系の専門知識を存分に活かすことが可能です。
また、グローバルに事業を展開している企業も多く、海外の顧客とのやり取りを通じて、英語をはじめとする語学力を実践的に使い、向上させる機会にも恵まれています。
専門性を高めたいと考える人にとって、非常に魅力的な環境が整っています。
社会への影響力が大きい大規模な仕事に携われる
BtoB企業が供給する素材や部品、システムは、自動車やスマートフォン、社会インフラといった、私たちの生活に欠かせない様々な製品やサービスを根底から支えています。
日本のモノづくりを支える基幹産業の一翼を担うなど、自社の事業が社会に与える影響の大きさを実感できる場面が多くあります。
外資系企業も含め、グローバルなサプライチェーンの中で重要な役割を果たすことも少なくありません。
一つの取引やプロジェクトの規模が大きく、社会貢献度の高い仕事に携われる点は、大きなやりがいとなるでしょう。
BtoB企業で働く前に知っておきたい3つのデメリット
BtoB企業には多くのメリットがある一方で、入社後にミスマッチを感じないために、事前に知っておくべきデメリットも存在します。
例えば、一般の消費者には製品やサービスが直接見えないため、企業としての知名度が低いことが挙げられます。
また、ビジネスの規模が大きい分、成果を実感するまでに時間がかかることや、事業内容が専門的で複雑なため、理解が難しいと感じる場合もあるかもしれません。
これらの点をあらかじめ把握しておくことが重要です。
一般消費者からの知名度が低い
BtoB企業は法人向けのビジネスを展開しているため、BtoCの有名な企業と比較して、一般の消費者からの知名度は低い傾向にあります。
世界トップクラスのシェアを誇る製品を持っていても、企業名自体は広く知られていないケースも珍しくありません。
そのため、家族や友人に自分の会社や仕事内容を説明する際に、伝わりにくさを感じることがあるかもしれません。
企業の有名度やブランドイメージを重視する人にとっては、この点はデメリットに感じられる可能性があります。
成果を実感するまでに時間がかかる場合がある
BtoBのビジネスは、取引の規模が大きく、関わる人の数も多いため、一つのプロジェクトが完了するまでに長い期間を要することが一般的です。
製品の開発から納品、そして実際に顧客のビジネスに貢献するという成果が見えるまでには、数年単位の時間がかかることもあります。
自分の仕事の結果をすぐに確認したい、あるいは短期的な目標達成にやりがいを感じるタイプの人にとっては、成果を実感するまでのサイクルの長さに、もどかしさを感じるかもしれません。
事業内容が複雑で理解しにくいことがある
BtoB企業が取り扱う商材は、半導体製造装置や特殊な化学素材、金融機関向けの基幹システムなど、高度に専門化されたものが大半を占めます。
そのため、自社の製品やサービスがどのような仕組みで、社会の中でどう役立っているのかを深く理解するには、入社後も継続的な学習が不可欠です。
事業内容の全体像を掴むまでに時間がかかったり、その複雑さから仕事への興味を維持するのが難しいと感じたりする可能性も考慮しておく必要があります。
あなたはどっち?BtoB企業への就職が向いている人の特徴
BtoB企業への就職を検討するなら、どのような人がその環境で活躍できるのか、自身の適性を考えてみることが大切です。
専門分野を深く掘り下げる探求心や、物事を筋道立てて考える論理的思考力、そしてチームで協力して目標達成を目指す協調性が求められる傾向にあります。
ここでは、BtoB企業への就職が向いている人の特徴を解説します。
これらの特徴に当てはまらないからといって向いてないわけではありませんが、自己分析の一助としてください。
探求心が強く、専門分野を深く掘り下げたい人
BtoB企業は化学、半導体、製薬といった特定の分野で非常に高い専門性を持つニッチトップ企業が数多く存在します。
そのため一つのテーマをとことん追求することが好きな人や専門知識を習得する過程に面白さを感じる人にとって最適な環境です。
顧客の高度な要求に応え続けるためには常に業界の最新動向を学び知識をアップデートしていく探求心が求められます。
自分の専門性を高めその道のプロフェッショナルとしてキャリアを築きたいという意欲のある人に向いています。
論理的思考で課題解決に取り組むのが得意な人
BtoBの取引では、顧客である企業が抱える経営上の課題を、自社の製品やサービスを通じていかに解決できるかを提示することが重要になります。
そのため、担当者の感情に訴えかけるのではなく、データや事実に基づいた客観的な根拠を示し、導入するメリットを論理的に説明する能力が不可欠です。
顧客が抱える課題の本質を正確に捉え、その原因を分析し、最適なソリューションを提案できる論理的思考力を持つ人は、BtoB企業の営業職や技術職、コンサルティング職などで高く評価されます。
チームで協力して大きな目標を達成したい人
BtoBのビジネスは、一つの契約を獲得するために、営業担当者だけでなく、技術、開発、マーケティングといった社内の様々な部署のメンバーが連携して取り組むプロジェクトがほとんどです。
個人の能力もさることながら、チームメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、それぞれの専門知識を結集して大きな目標を達成していくプロセスが重要視されます。
周囲と協力しながら物事を進めることにやりがいを感じる人や、組織の一員として貢献したいという意識が強い人にとって、適した環境と言えます。
新卒向け!隠れた優良BtoB企業を見つける方法7選
新卒の就職活動では、知名度は高くないものの経営が安定していて働きやすい「隠れ優良BtoB企業」を見つけ出すことが成功の鍵となります。
しかし、具体的にどう探せば良いか分からない人も多いでしょう。
ここでは、おすすめの探し方として、就職情報サイトの効果的な使い方から、業界研究に役立つツール、OB・OG訪問、求人紹介サービスまで7つの方法を紹介します。
これらの穴場企業を探すアプローチを組み合わせることで、自分に合った企業との出会いの可能性を高めることができます。
就職情報サイトで業界や職種からBtoBを絞り込む
マイナビなどの大手就職情報サイトを利用する際は、多くの学生が知っている有名企業ばかりに目を向けるのではなく、「業界」や「職種」といった軸で検索することが有効です。
「素材・化学」「機械」「ソフトウェア」などの業界で絞り込むと、これまで知らなかった優良なBtoB企業を発見できることがあります。
また、企業の詳細ページで主な取引先を確認したり、「法人営業」といったキーワードで検索したりすることで、BtoBビジネスを展開している企業を効率的に見つけ出すことが可能です。
『就職四季報』や業界地図で企業研究を深める
『就職四季報』や『業界地図』は、客観的なデータに基づいてBtoB企業を研究するための強力なツールです。
『就職四季報』には、企業の平均年収や3年後離職率、有給取得日数といったデータが掲載されており、働きやすさを測る上で参考になります。
「隠れ優良企業100社」といった特集や企業一覧から探すのも良い方法です。
『業界地図』は、各業界のシェアや企業間の関係性を視覚的に理解できるため、サプライチェーンの中で特定の分野でシェア1位を誇る企業などを見つけ出すのに役立ちます。
大学のキャリアセンターでOB・OGの就職先を調べる
大学のキャリアセンターには、卒業生たちの就職先に関する貴重なデータが蓄積されています。
自分の大学の先輩がどのようなBtoB企業に就職しているかを調べることで、自分と親和性の高い企業を見つける手がかりになります。
特に、東京や大阪、愛知、京都、宮城といった特定の地域に根ざした優良企業の情報も得やすいでしょう。
関西地区の大学であれば、地元企業との強いつながりを持っている場合もあります。
キャリアセンターの職員に相談すれば、過去の採用実績がある企業を紹介してもらえる可能性もあります。
就活エージェントに非公開求人を紹介してもらう
就活エージェントは、一般的な就職サイトには掲載されていない「非公開求人」を扱っていることがあります。
その中には、専門性の高い人材を求める優良なBtoB企業の求人が含まれているケースも少なくありません。
エージェントに登録してキャリアアドバイザーと面談を行うことで、自分のスキルや志向に合った企業を紹介してもらえる可能性があります。
企業研究の進め方やエントリーシートの添削、面接対策など、選考に関する具体的なアドバイスを受けられる点も大きなメリットです。
逆求人サイトに登録して企業からスカウトを受け取る
逆求人サイトは、自身のプロフィールや自己PR、学生時代の経験などを登録しておくことで、それに興味を持った企業側からスカウト(オファー)が届くサービスです。
自分自身では探し出せなかったようなBtoB企業からアプローチを受ける可能性があり、視野を広げる良い機会となります。
NECのような大手企業からニッチな専門分野の企業まで、様々な会社が利用しています。
プロフィールを詳細に記述することで、より多くのスカウトを受け取れる可能性が高まります。
企業のIR情報(投資家向け情報)から経営状況を確認する
企業の経営の安定性や将来性を客観的に判断したい場合、企業の公式ウェブサイトで公開されているIR(Investor Relations)情報を確認するのが有効です。
これは投資家向けの情報ですが、決算短信や有価証券報告書、中期経営計画といった資料には、企業の業績や財務状況、今後の事業戦略などが詳細に記載されています。
これらの情報を読み解くことで、企業の強みや課題を深く理解でき、志望動機をより具体的に、説得力のあるものにすることができます。
合同説明会やインターンシップに積極的に参加する
様々な企業が一度に集まる合同説明会や業界研究イベントは、知らなかったBtoB企業と出会える絶好の機会です。
人事担当者や現場の社員から直接話を聞くことで、ウェブサイトだけでは得られないリアルな情報を収集できます。
また、インターンシップへの参加は、実際の業務を体験し、社風や仕事内容が自分に合っているかを見極める上で非常に有効です。
企業側も採用活動の一環としてインターンを実施しており、参加が後の選考に有利に働くこともあります。
企業説明会とあわせて積極的に活用すべきです。
BtoB企業の就職活動で成功するための3つのポイント
BtoB企業の就職活動を有利に進めるには、BtoC企業を目指す場合とは少し異なる視点での対策が求められます。
企業の一般的な知名度に左右されるのではなく、その事業内容や将来性といった本質的な部分を見極めることが重要です。
また、数ある企業の中で「なぜこの会社なのか」を自身の言葉で語れるよう、深い企業理解に基づいた志望動機の準備が不可欠です。
ビジネスモデルを正しく理解し、社会における企業の役割を考えることが成功への鍵となります。
企業の知名度ではなく、BtoB事業の将来性で判断する
BtoB企業を選ぶ際には、企業の名前が知られているかどうかで判断するべきではありません。
注目すべきは、その企業がどのような独自の技術や強みを持ち、市場でどのような地位を築いているか、そして今後成長が見込まれる分野で事業を展開しているかという点です。
たとえ知名度は低くても、特定の分野で世界的に高いシェアを誇っていたり、社会の持続可能性に貢献する革新的な技術を持っていたりする企業は、長期的に安定して成長していく可能性を秘めています。
なぜその企業なのかを具体的に説明できるよう準備する
BtoB企業の採用面接では、「同業他社も多くある中で、なぜうちの会社を志望するのですか」という質問が頻繁にされます。
この問いに説得力をもって答えるためには、徹底した企業研究が欠かせません。
競合となる企業と比較して、その企業の製品、技術、ビジネスモデル、企業文化のどこに魅力を感じたのかを明確にする必要があります。
そして、その魅力と自身の強みや将来の目標を関連付け、「貴社の〇〇という点に共感し、自分の△△という能力を活かして貢献したい」と具体的に説明できるように準備しておきましょう。
BtoBのビジネスモデルを理解し、社会における企業の役割を考える
BtoB企業の事業活動は、様々な産業の基盤を支え、最終的には私たちの社会全体に貢献しています。
志望する企業の製品やサービスが、サプライチェーンの中でどのような位置づけにあり、顧客企業を通じて最終的に社会にどのような価値を提供しているのか、その全体像を理解することが重要です。
企業のビジネスモデルを深く理解した上で、社会におけるその企業の存在意義を自分なりに解釈し、語れるようにしておくと、企業への高い関心と深い理解を示すことにつながります。
BtoB企業のおすすめホワイトランキング10社一覧
就職活動において、働きがいだけでなく働きやすさも重視し、いわゆる「ホワイト企業」を探している学生は少なくありません。
BtoB企業の中にも、優良な労働環境を提供する企業は多数存在します。
しかし、特定の「おすすめホワイトランキング」だけを基準に企業を選ぶことには注意が必要です。
なぜなら、ランキングは調査機関や評価基準、集計年度によって内容が大きく変動するため、絶対的な指標になり得ないからです。
参考の一つとしつつ、自身で企業の平均勤続年数、有給休暇の取得率、離職率、福利厚生といったデータをIR情報などで確認し、多角的に判断することが重要です。
まとめ
BtoB企業とは、企業を顧客として製品やサービスを提供するビジネスモデルの会社を指します。
一般の消費者には馴染みが薄い場合が多いですが、安定した経営基盤を持ち、専門性を高められる環境が整っているなど、多くの魅力を持っています。
就職活動においては、知名度という一面的な情報に頼るのではなく、事業内容や将来性を深く掘り下げて企業研究を進めることが求められます。
本記事で解説したBtoB企業の特徴や探し方を活用し、自身のキャリアプランに合致する優良企業を見つけ出してください。
「BtoB企業(Business to Business)」とは、企業同士が商品やサービスを取引するビジネスモデルの意味で、一般消費者向け(BtoC)とは違います。例えば製造業、IT、医療、化学、半導体、不動産、食品、製薬、広告など、幅広い業種に存在し、日本の産業を支える重要な役割を担っています。取引先が法人中心(TOC)であるため、CMやナビサイトでの露出は少なく知名度が低い「隠れ優良企業」も多いのが特徴です。
メリットとしては、安定した経営基盤、専門性の高いスキルの獲得、社会インフラを支えるやりがいが挙げられます。特に上場や大手メーカー、総合商社、プラットフォーム運営企業などは、長期的なキャリア形成が可能で年収水準も高めです。一方で、一般消費者との接点が少なく仕事内容がイメージしにくい点や、営業活動が法人相手であるため文系学生には少し不向きと感じるケースがあるのがデメリットです。
BtoB企業の探し方としては、リクナビやマイナビなどの就活サイトで「優良企業ランキング」「業種別一覧」「インターン情報」を検索するのがおすすめです。愛知県や関西など地域別で絞ると、中小でもホワイトで働く環境の良い企業が多く見つかります。たとえばユニやシップなどのグローバル企業、EC系やマーケティング支援、PR・広告代理店など、学生に人気の分野も多様です。
BtoB企業は一見地味でも、社会を根底から支える「ニッチで特化した優良企業」が多数存在します。hpや採用ページで事例や求人情報を確認し、やりがいや企業の課題・特徴を理解することが、新卒で自分に向きの企業を見つける近道です。BtoB業界での就活は、「有名=良い」ではなく、「安定+成長+社会貢献」を軸に選ぶことが成功のポイントといえるでしょう。
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