

英語を活かす仕事の職種とは?レベル別でおすすめの仕事を紹介
英語を活かした仕事は、外資系企業や海外と取引する企業だけでなく、インバウンド需要の増加に背景にさまざまな業界へ広がっています。
求められる英語力は職種によって異なり、日常会話レベルから専門的な交渉まで幅広い段階があります。
本記事では、TOEICスコアを目安に、レベル別で挑戦できる仕事を紹介します。
さらに、未経験から英語を活かす仕事に就くためのステップや、自分に合った形で英語の活かすポイントも解説します。
最初に知っておきたい!仕事で求められる英語力の目安
ビジネスシーンで必要とされる英語力は、職種や業務内容によって大きく異なります。
一般的にTOEICスコアが英語力を示す指標として用いられますが、高得点であればどんな仕事でも通用するわけではありません。
例えば、海外営業職では交渉力やプレゼンテーション能力が、貿易事務では正確な読解力や文書作成能力が求められます。
自身の現在の英語力がどのレベルにあり、どのようなスキルを伸ばすべきかを把握することが、キャリアを考える上での第一歩となります。
【レベル別】英語力が活かせる仕事の具体例
英語を活かせる仕事を探す際、TOEICスコアは客観的な指標として役立ちます。
自身のスコアがどの程度のレベルに該当し、どのような職種が視野に入るのかを把握することで、具体的なキャリアプランを描きやすくなります。
ここでは、TOEICのスコアを600点台から900点台以上まで4つのレベルに分け、それぞれのレベルで挑戦可能な仕事の具体例と、求められる英語スキルの特徴について解説します。
自分のレベルに合った仕事を見つけるための参考にしてください。
TOEIC 600点台から挑戦できる仕事|日常会話や定型業務が中心
TOEIC600点台は、英語の基礎が身についており、定型的な業務や日常会話レベルのコミュニケーションに対応できる目安となります。
このレベルでは、マニュアルが整備されていたり、使用するフレーズがある程度決まっていたりする職種で活躍の場が見つかります。
具体的な英語を活かせる仕事としては、外資系ホテルのフロントスタッフやレストランのホールスタッフ、空港のグランドスタッフ、アパレルなどの販売員が挙げられます。
また、海外とのやり取りが限定的な貿易事務や英文事務のアシスタント業務なども視野に入ります。
主に読み書きや、決まった内容の会話が中心となり、高度な交渉や専門的な議論を求められる場面は少ない傾向にあります。
TOEIC 700点台から視野に入る仕事|ビジネスシーンでの交渉や調整役
TOEIC700点台は、ビジネスシーンにおいて英語でコミュニケーションが取れるレベルと見なされ、仕事の選択肢が大きく広がります。
英文メールの作成や資料の読解、電話応対といった業務を自律的にこなせる能力が求められます。
このレベルの英語力を持つ人材が活躍できる英語を活かした仕事には、海外営業、資材の購買・調達、貿易事務などが含まれます。
海外の取引先とメールや電話で連絡を取り、価格や納期の調整を行うなど、英語を使って主体的に業務を進める役割を担うことが可能です。
社内の外国人従業員とのコミュニケーションや、簡単な内容の会議で意見を述べる場面も出てきます。
TOEIC 800点台で目指せる仕事|専門知識を英語でアウトプットする職種
TOEIC800点台の英語力は、ネイティブスピーカーと専門分野について対等に議論できるレベルであり、英語力に加えて高い専門性が求められます。
このレベルになると、英語をツールとして駆使し、自身の専門知識をアウトプットする職種が中心となります。
例えば、外資系企業のマーケティング担当として海外市場の分析を行ったり、ITエンジニアとして海外の技術者と仕様について協議したりする仕事が挙げられます。
その他にも、海外企業のM&Aを担当するコンサルタントや金融専門職、企業の海外向け広報・IRなど、専門知識を英語で的確に表現し、複雑な交渉やプレゼンテーションを行う能力が必要となります。
TOEIC 900点以上で活躍できる仕事|語学のプロフェッショナル
TOEIC900点以上は、ネイティブスピーカーと遜色ないレベルで英語を運用できることを示します。
このレベルに達すると、英語そのものを専門とする職種や、極めて高度な語学力が要求される分野で活躍できます。
代表的な仕事としては、会議や商談で正確な意思疎通を支える通訳や、契約書・専門文書などの翻訳家が挙げられます。
また、外資系企業の経営企画や法務、海外事業開発といった企業の根幹に関わるポジションでは、微妙なニュアンスの違いを理解し、論理的かつ的確に表現する力が不可欠です。
高い専門性とトップレベルの英語運用能力を組み合わせることで、キャリアの可能性は最大限に広がります。
未経験から英語を使う仕事に就くための3つのステップ
英語を使用する業務の経験がなくても、戦略的に準備を進めることで、英語を活かす仕事への就職や転職は十分に可能です。
重要なのは、自身の英語力を客観的に証明し、英語と掛け合わせることのできる専門性を身につけ、そして実践的なコミュニケーション能力を磨くことです。
ここでは、未経験者が英語を使う仕事に就くために踏むべき3つの具体的なステップについて解説します。
これらのステップを着実に実行することが、希望のキャリアを実現するための鍵となります。
ステップ1:TOEICなどで客観的な英語力の証明する
実務経験がない場合、採用担当者は応募者の英語力を履歴書に記載された資格やスコアで判断します。
そのため、TOEIC、TOEFL、IELTSといった英語能力試験で、自身の英語レベルを客観的に証明できるスコアを取得することが最初のステップです。
特に日本の企業ではTOEICスコアを重視する傾向が強く、多くの求人で応募条件として具体的な点数が明記されています。
希望する職種や業界で求められるスコアの目安を調べ、それをクリアすることを目指しましょう。
書類選考を通過し、面接の機会を得るために、スコアという形で英語力を可視化することは、転職活動において不可欠な準備となります。
ステップ2:英語力と掛け合わせる専門スキルの習得する
高い英語力を持っているだけでは、希望する仕事に就けるとは限りません。
多くの企業は、英語をあくまでツールとして活用し、特定の分野で貢献できる人材を求めています。
例えば、海外営業を目指すならマーケティングや貿易実務の知識、外資系の経理職を希望するなら国際会計基準の知識といったように、「英語力×専門スキル」の組み合わせが重要になります。
これまでのキャリアで培ったスキルを活かすか、あるいは未経験の分野であれば、関連資格の取得や専門学校で学ぶなどして、専門性を高める必要があります。
転職市場での自身の価値を高めるために、どのような専門スキルを掛け合わせるかを明確にすることが求められます。
ステップ3:実践的な英語コミュニケーション能力を磨く
TOEICのスコアが高いことと、ビジネスの現場で円滑に英語でコミュニケーションが取れることは必ずしもイコールではありません。
特に、会議でのディスカッションや電話での交渉、プレゼンテーションといったスピーキング能力が求められる場面では、知識だけでなく実践的なスキルが不可欠です。
オンライン英会話や英会話スクールなどを活用し、ビジネスの様々な場面を想定したロールプレイングを繰り返すことで、対応力を養うことができます。
また、海外の文化やビジネスマナーに対する理解を深めることも、円滑なコミュニケーションを築く上で有効です。
採用面接での英語での質疑応答に備える意味でも、実践的な練習を積んでおく必要があります。
自分に合った「英語を活かす仕事」を見つけるためのポイント
英語を活かす仕事と一口に言っても、業務内容や働き方は千差万別です。
入社後に想像していた業務と違ったというミスマッチを防ぐためには、求人情報を見る際にいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
具体的には、業務全体の中で英語を使用する頻度や割合はどの程度か、そして、どのような場面で英語スキルが求められるのかを事前に詳しく確認することが重要です。
これらの情報を基に、自身の英語力やキャリアプランと合致しているかを見極めることが、納得のいく転職につながります。
業務全体で英語を使用する割合はどれくらいか
英語を使う仕事といっても、使用頻度は職場や職種によって大きく異なります。
日常業務のほとんどが英語で行われる環境もあれば、英語でのメール対応が月に数回ある程度という場合もあります。
例えば、社内の公用語が英語の外資系企業と、海外の一部の取引先との連絡のみ英語を使用する日系企業とでは、英語に触れる機会は全く異なります。
求人票の「英語使用あり」という記載だけでは具体的な割合は把握しにくいため、面接の際に「業務全体における英語の使用割合はどのくらいですか」といった質問をして、具体的なイメージを掴むことが重要です。
自分がどの程度英語を使う環境で働きたいのかを明確にしておくことが求められます。
どのような場面で英語スキルが求められるのか
英語を使用する頻度と合わせて、どのような場面で英語スキルが必要になるのかを具体的に把握することも重要です。
例えば、読み書きが中心で、海外からのメールや資料を読解・作成する業務なのか、あるいはスピーキングが中心で、海外拠点とのテレビ会議や外国人上司への報告が主な業務なのかによって、求められるスキルは大きく異なります。
また、定型的なやり取りが多いのか、価格交渉やクレーム対応といった高度なコミュニケーション能力が必要とされるのかも確認すべき点です。
自身の得意なスキル(読む・書く・聞く・話す)と業務内容が合っているか、また、今後どのようなスキルを伸ばしていきたいかというキャリアプランと照らし合わせて検討する必要があります。
まとめ
英語を活かす仕事は多岐にわたり、求められる英語レベルも職種によって様々です。
TOEICスコアは自身の英語力を客観的に示す有効な指標ですが、それだけで転職が成功するわけではありません。
ビジネスの現場では、英語力に加えて、それぞれの職種に応じた専門スキルや、実践的なコミュニケーション能力が不可欠です。
未経験から挑戦する場合は、英語力の証明、専門性の習得、実践力の向上という段階的な準備が有効となります。
仕事を選ぶ際には、英語の使用頻度や具体的な利用シーンを事前に確認し、自身のスキルレベルやキャリアの方向性と合致するかどうかを見極めることが、納得のいくキャリア選択につながります。
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